「連合国戦勝史観の虚妄」(S・ストークス )中の宗教的凄みに満ちた記述。

2014.02.13 Thursday

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    英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄(祥伝社新書)
    ヘンリー・S・ストークス 」の中の、宗教的凄みに満ちた記述。  南木隆治


    南木です。
    この本の書評については、このページの下の方に紹介した「夕刊フジ」の著者へのインタビューで安積明子氏が報道しているとおりであり、極めて重要な、必読の一冊である。

    日本滞在50年のイギリス人ジャーナリストの目はきわめて正確で、アメリカのフィルタを通して世界を見るようになってしまっている多くの現代日本人には、きわめて新鮮な刺激を与えるであろう。
     
    絶対に買って読むべき一冊である。私自身、実に多くの気付きを与えられた。この本を出版してくださった著者と、出版社、関係者に感謝している。

    ところで、私が、自分のブログ「南木倶楽部宗教と哲学の部屋」で、この著作を取り上げたのは、その政治思想によってではない。


    多分どなたも書評としてはその部分を紹介されないだろうと思うので、私がこの著作の中で、最も深く感動した部分をそのまま書き出しておきたい。

    この本はただの書物ではない。
    彼岸からのメッセージ、神仏の住居である彼方(反世界)の不思議な次元が、こちら側に滲み出ている記述が明瞭に見られる、大変な書物である。

    同書134ページから、135ページにかけて、その記述はある。
    それは彼が三島由紀夫の評伝をスイスで執筆中に起こった。

    <突然、手が勝手に動き出して、原稿をタイプしていった。まるで見えない手がタイプしているようだった。何かが私に憑依してきたようだった。あっという間に40ページほど書き上げ、こうだったのだと、確信できた。

    「原稿が書けた」と思って、立ち上がって窓の外を眺めると、スイスの緑の山々が見渡せた。近くの山の斜面に、リンゴの木が生い茂っていた。驚いたことに、その木々が踊り出した。私はただそういうことが起こっていると、受け止めた。
     
     ヴァン・ゴッホがプロバンスの風景画で描いたような、風景だった。ゴッホの風景も即座に理解できた。半分あちらの世界にいるような感覚だった。
     
     その感覚は数時間続いた。もしかすると数分か、もっとわずかな瞬間だったのかも知れない。思い起こすと数時間にも思えるが、わずかな時間だったのかも知れない。>

    ここに描き出されている一種の「神秘体験」は間違いなく本物の神秘体験であり、この書物が決定的に重要な書物であることを、この宗教的な凄みが直接ほとばしり出ている記述によって、確定している。

    この書物は歴史に残るであろう。
    末永く多くの日本人に読まれるであろう。

    この書物は、日本の運命を動かすほどの力を持っている。

    そして、三島由紀夫が時空に放った精神の矢も、この書物によってに再度地上に刻印され、日本と、人類の運命を未来に向けて、彼方からの見えない光に載せて、運んでゆくであろうと、私には感じられた。(この稿終わり)



    以下、夕刊フジの記事と、その書評。
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    中韓のプロパガンダには事実発信で対処を 元NYT東京支局長・ストークス氏


    2014.02.10

    「日本人は日本を見直そう」と語るストークス氏

    ヘンリー・S・ストークス (著)「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」(祥伝社新書)

     中国と韓国が、日本を貶める謀略宣伝(プロパガンダ)を強めている。靖国神社参拝や慰安婦問題では、欧米にも同調する動きがある。安倍晋三首相率いる日本はどう対処すべきなのか。在日50年、英フィナンシャル・タイムズや、米ニューヨーク・タイムズの東京支局長などを歴任し、「英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄」(祥伝社新書)を出版したヘンリー・S・ストークス氏(75)が、単独インタビューに応じた。

     話題の新著は、東京・有楽町の日本外国特派員協会で最古参という筆者が、戦後、戦勝国の都合で作り上げられた「日本悪玉論」を断罪し、靖国参拝や慰安婦、南京事件の問題点に鋭く切り込んだもの。「日本はアジアの希望の光」と記す、日本人必読の1冊だ。

     まず、安倍首相の評価を尋ねると、ストークス氏は「よくやっている。(ダボス会議などで)国際的な評価を受けた最初の日本の首相だ。これほど高く評価された日本の政治家は他にいない。私は安倍晋太郎元外相を知っており、岸信介元首相も取材した。安倍首相は父と祖父を超えたといえる」と絶賛した。

     中韓両国が批判し、駐日米国大使館なども「失望した」とのコメントを出した、安倍首相の靖国参拝についても聞いた。

     ストークス氏は「靖国神社には霊力がある。清浄で神聖な空間がそこにある」といい、よく比較される米国のアーリントン墓地などとは全く異なる存在だと主張した。

     そのうえで、A級戦犯の合祀も含めて、「そもそも、(戦勝国の復讐劇である)東京裁判に正当性があったのだろうか。インドのパール判事も『全員無罪だった』と述べていた。国のために戦った英霊に哀悼の誠を表し、平和を祈るのは政治家の権利であり義務だ。靖国参拝に他国の許可などいらない。公式とか非公式にとらわれず、安倍首相は堂々と参拝すべきだ」と語った。

     ストークス氏は著書で、米国の公的資料を裏付けとして、「『慰安婦』の実体は、もちろん『性奴隷』ではまったくない」「高級娼婦だ」と記している。そして、「『南京大虐殺』も『従軍慰安婦』問題も、捏造された情報の発信源は、ほかならぬ日本人だった」と指摘する。やはり、「日本人の敵は日本人」なのか。

     韓国系団体が全米各地で、慰安婦の碑や像を設置していることを聞くと、「韓国人は行動が激しい。私は東京特派員の時、当初は英雄だと思っていた金大中(キム・デジュン)元大統領の欺瞞について書いたら、韓国の友人に激怒された。慰安婦を英雄視するのはStupid(=ばかばかしい)」と語った。

     そのうえで、日本人に対し、「すべての事実を明らかにして、(英語で効果的な)発信してゆくべきだ。中国や、韓国は、日本が反駁(はんばく)しないことをいいことに、謀略宣伝に利用している。このままでは、ずっと日本は世界中から糾弾され続ける」と警鐘を鳴らした。(安積明子)

     ■ヘンリー・S・ストークス 1938年、英国生まれ。61年、オックスフォード大学修士課程修了後、62年、フィナンシャル・タイムズ社入社。64年に東京支局初代支局長、67年に英ザ・タイムズ東京支局長、78年にニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任。三島由紀夫と最も親しかった外国人記者としても知られる。著書に『三島由紀夫 生と死』(徳間書店)、共著に『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』(祥伝社新書)など。

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    2017.07.17 Monday

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