「ブラックホールは存在しない」(ホーキング)について。

2014.02.05 Wednesday

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    「ブラックホールは存在しない」(ホーキング)について。
    (この稿は「南木倶楽部宗教と哲学の部屋」メーリングリストに平成26年1月29日に私、南木隆治が配信した拙稿を加筆したものです。)

    ホーキング博士が「ブラックホールは存在しない」と言う新説を述べた。

    物理学上のパラダイムの転換は、ほとんど気づかぬ内に、我々の日常生活上の、
    我々が「存在」と考えているものへの認識を、世界的規模で、微妙に転換する。

    あらゆる認識は、通常は「存在=あるということ」に関する認識なので、過去何十年も、そこから逃れられない領域としての、
    「ブラックホール」と言う認識を共有していた人類の世界認識のあり方が、この見解によって、ある種の自由度を高める可能性がある。

    なお、私の考えでは、ブラックホールが「光がそこから抜け出せない領域」であろうと、そうでなかろうと、「反世界」は我々の身体の中にも、太陽の中にも、そして遥か宇宙の地平線にも、その彼方にも遍在している。

    それは、宇宙が始まる前からあり、宇宙が終わった後まである。
    それは決して観測されないと言う事によって、逆にすべての観測されるものの根拠となっており、我々すべての人間の魂の根源に、それと気づく人だけが気づくことが出来る領域として、静かに、鈍い光をたたえながらいつも横たわって、貴方の気づきを待っている。

    神仏の根拠、彼岸の根拠はそこにある。

    今回のホーキング博士の見解は、非常に興味深いものだった。
    物理学上のあらゆる見解は仮説であるから、いずれこの新見解もまた別の見解で書き換えられるのかもしれいが。「ブラックホール」ほどのすでに少し知的な現代人なら、誰もがその「実在」を疑わなくなっている『存在』が、実は存在しないかもしれないと言う新仮説が提唱されたわけで、実に興味深いことである。

    さすがホーキングだと言わねばならない。

    物理学上の大きな見解の転換、パラダイムの転換は、人類史的な意味を持っており、単に物理学や、工学上の問題ではない。
    むしろ、人類全体の世界観がどの様にそれによって変わるのかということのほうが重要かもしれない。

    私は今も地動説は仮説であると思っており、天動説のほうが実は正しかったと物理学者たちが突然言い始めたとしても、まったく驚きはしない。
     

    ホーキング博士「ブラックホールは存在しない」

    2014.1.27 16:00 (1/2ページ)宇宙

     スティーヴン・ホーキング博士は、『arXiv』に公開した短い論文で、「光が無限に抜け出せない領域という意味でのブラックホールは存在しない」と主張している。

    ブラックホールのイメージ。Image:NASA/Wikimedia Commons

    著名な物理学者のスティーヴン・ホーキングは、『arXiv』に1月22日付けで公開した短い論文で、「(これまで考えられてきたような)ブラックホールは存在しない」と主張している。この現象は定義され直す必要があるのだと同氏はいう。

    論文のタイトルは「Information Preservation and Weather Forecasting for Black Holes」(ブラックホールのための情報保存と天気予報)。古典理論では、エネルギーと情報はブラックホールの「事象の地平面」を抜け出せないと主張されるが、量子物理学はそれが可能であると示唆されるというパラドックス(ブラックホール情報パラドックス)を取り上げている。

    この難題に対するホーキング氏の答えは、ブラックホールは情報とエネルギーを消滅させるのではなく、新しいかたちでまた空間に開放するというものだ。同氏は、事象の地平線に替わる新しい境界として、量子効果で変動する「見かけの地平面(apparent horizon)」を提案している。

    ピアレヴューを受けていないこの論文では、「光が無限に抜け出せない領域という意味でのブラックホールは存在しない」と結論されている。

    しかし、ほかの物理学者たちからの反応は慎重だ。カリフォルニア大学バークレー校の理論物理学者、ラファエル・ブソーはNature Newsで次のように語っている。「ブラックホールを抜け出せなくなる地点は無い、という考え方は、ある意味、ファイアウォール(ブラックホールへ落ち込む観測者が事象の地平線、もしくはその近くで、高エネルギーな量子の壁に出くわすとされる仮想的な現象)よりも、さらに根源的で問題をはらんだ提案だ」

     

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