「人間の魂の根源を見たか」

2014.02.04 Tuesday

0
     
    「人間の魂の根源を見たか」
     
    (この原稿は昨年11月「南木倶楽部宗教と哲学の部屋」に私がアップした稿です。
    「日本マタニティ・ヨーガ協会」会長の森田俊一会長先生のお目に留まり、
    同会誌「マタニティ・ヨーガ通信2014年1月号 vol.53」
    http://home.att.ne.jp/gold/mata/tuusin3.htm
    に掲載していただきました。
    上記アドレスに同誌目次がありますので、ご覧ください。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    「人間の魂の根源を見たか」 南木隆治


    多分、人間が出現したときから、現在まで、本質的には
    少しも賢くなっていなくて、原始時代の人も、現代人も全ての人間はうっすらと「そのこと」に気付いていて、ごく少数の人間だけがはっきりとその事に気付く。

    言語や、文化の違いによって、様々な表現をとるが、気付くことは本質的に同じなのは当たり前のことだ。

    ソクラテスやプラトンはそれを「存在」の問題だと分かり、
    「存在」とは何かが人間には分かっていないと気付いた。
    あらゆる宗教は、人間を含む「存在」の根拠が、人間の通常の意識では到達できない彼方にある事にに気付いて
    そこに「神」が存在することに気付いた。
    「神」の「隠れ家」、「お隠れになるところ」それは人間の魂が生まれる前や、死んだ後に行くところと
    ほとんど同じかもしれないと言うことにも気付いた。

    時にはそこからこちらに何かメッセージが来る事もあるので、良くそれが分かる人は霊能者になったり、宗教家になったり、哲学者になったりした。

    死んで神になる人は日本にはたくさんいる。

    一神教になってしまった西洋や、イスラム世界は、「そのこと」を一人の神の属性に封じ込めたのだけれど、
    分析的な思索の出来る人なら、その作用をそれぞれ別々の神だと考えれば、多神教の世界を思いだす事はすぐに出来る。

    彼方に気付けば一神教か、多神教かは、大きな違いではない。
    彼方こそ、我々の世界よりも遙かに広大無辺の世界、宇宙が出来る以前から有り、宇宙がなくなっても「有る」世界だから、そこにないものはなく、全てはある。そここそ「ある」とか「ない」と言う世界を越えた次元で、我々の魂の故郷もそこにある。

    全ての芸術は、芸術家が垣間見た向こう側の世界が少しだけ露出している。

    向こう側の世界=彼方=反世界が露出していなければ、芸術にならない。
    その世界はこの世界と完全に重なってある。

    いくら分析しても、いくら研究しても、いくら思索を重ねても、存在の根拠が分からない事によって、それは逆にそれこそが存在の根拠であることを我々に気付かせてくれる。限りなく「無」に近いが、実は「無」ではなく、そうである事によって、全ての「存在」を超越した無限の、永遠の豊穣さのみによって出来ている世界がそこにある。

    かつてなく、今もなく、これからのないもののように通常は感じられる次元こそが、本当の存在の根拠であって、存在はその世界の影だ。
    影をいくら調べても、その根拠が見つかるはずがない。
     
    太陽や、月の光の中に、可視光よりも遙かに多くの光がある事は科学的にもすでに明らかだが、その科学的に明らかになった、赤外線や、紫外線などの「光」を全て統合した「電磁波」がもちろん全てではない。

    太陽や、月の光の中には、それら一切の光以外に、更に不思議な、いかなる計測によっても、いかなる理論によっても、発見できない不思議な「光」が充ち満ちている。

    「反世界」は実は、この見えない「光」となって、全ての存在に遍在し、全ての存在をその「反世界の光」で満たしている。
    その光の中に「愛」「希望」「理想」「正義」等、全ての良きものを良きものたらしめてゆく秘密がある。
     
    地獄も極楽も、この世も、すぐ隣にある。
    全ては目の前にある。

    そう言うことだから、この宇宙も「無」から出現する事が出来たのだ。

    我々は皆もともとは一人の人間であり。全ての人は
    「人間のイデア」で出来ている。

    人と人とが心を通わせる事が出来るのは当たり前だ。
    もともと同じ一人の人間なのだから。

    この宇宙に人間は一人しかおらず、宇宙人はきっといるが、その宇宙人も、姿形は違っても、同じ人間だ。

    宇宙が出来たはじめから、人間のイデアは有った。

    他の星にもし宇宙人がいたとしても、それは我々と同じイデアでできている。
    ただし、人間以外の何か別のよく似た「イデア」も宇宙にはあるかも知れない。
     
    さて、全ての人間にとっての問題はもともと解決されているから、人間は絶望しなければ、それを必ず解決する事が出来る。

    人間の心の問題のほとんどは「愛」の不在を感じるところから来る。
    「愛」という言葉で想起する心の状態は一人一人微妙に違うが、
    優れた人の「愛」の形は他の人の心を感動させる。
    だから人間は皆「愛」が分かる。

    そう言う意味では宇宙の出現時のイデアの中に、魂の原型としての「愛」ははじめから大きな要素として設計されていたはずで、
    人間だけでなく、生き物の精神の本質は恐らく「愛」で出来ている。

    スポンサーサイト

    2017.09.18 Monday

    0
      コメント
      コメントする